1: 2014/07/10(木) 20:24:55.46 ID:???.net
“モンスター”ウミサソリは優しい巨人
Traci Watson, July 10, 2014

 アクティラムス・カミングシ(Acutiramus cummingsi)は古代生物ウミサソリの一種で、体長2.4メートル以上にも達し、テニスラケットほどもある大きさのハサミを持つ。イェール大学の古生物学者ロス・アンダーソン(Ross Anderson)氏は、このウミサソリを「4億年前の海のモンスター」だと言う。

約4億年前に生きていたウミサソリの一種、アクティラムス・カミングシの化石。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_images/giant-sea-scorpion-2-s1475x2048-p-600x833_600x450.jpg

 しかし新しい研究で、この一見恐ろしい生物が実際には穏やかな性質だったことが示唆されている。

 2種のウミサソリ化石種、アクティラムス・カミングシとそれより小型なユーリプテルス(Eurypterus)属の近縁種の解析が最近実施され、その結果アクティラムス・カミングシは自身より弱々しい近縁種に比べ視力が悪かったことが示唆された。実際アクティラムス・カミングシの眼は、海底のスカベンジャー(腐肉食動物)として不名誉な生活を送る現代のカブトガニに似ている。

 この捕食者は大型で素早く泳ぐ魚などの動物を餌にしていただろうと以前は考えられていたが、今回の解析結果はそのような動物を追いかけることが不可能だったろうことを意味している。

「彼らは上位捕食者として理解されてきた。しかし、どうやら獲物を追跡する能力はなさそうだ」と、新しい研究の共著者アンダーソン氏は語る。

◆優しい巨人
 アクティラムス・カミングシは、4億2300万~4億1000万年前頃に繁栄した生物だ。節足動物はロブスターや昆虫を含むグループだが、本種はこれまでに存在した節足動物で最大を誇る。アクティラムスという名前は、ラテン語で“鋭い枝”を意味するacutiramusに由来する。これは物をつかむハサミに生えたトゲの角度を表している。

続きはソースで

ソース:ナショナルジオグラフィック ニュース(July 10, 2014)
“モンスター”ウミサソリは優しい巨人
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140710001

原論文:Biology Letters
Ross P. Anderson, Victoria E. McCoy, Maria E. McNamara and Derek E. G. Briggs.
What big eyes you have: the ecological role of giant pterygotid eurypterids.
http://rsbl.royalsocietypublishing.org/content/10/7/20140412

プレスリリース:Yale University(July 9, 2014)
Extinct sea scorpion gets a Yale eye exam, with surprising results
http://news.yale.edu/2014/07/09/extinct-sea-scorpion-gets-yale-eye-exam-surprising-results

引用元: 【古生物学】巨大なウミサソリ類は暗い海底に棲息 化石の目を分析

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