1: 伊勢うどんφ ★ 2014/02/25(火) 22:26:05.13 ID:???
 ネコをはじめ、踊る動物の動画をネット上で目にすることは多い。
こういった動物は、本当に耳にした音楽に合わせてリズムをとっているのだろうか? それとも、誰かの命令に従って体を動かしているにすぎないのだろうか?

 これまでに存在したあらゆる人類文化が何らかの音楽を生み出している。
そう話すのは、アメリカ科学振興協会(AAAS)の会合で発表を行った、マサチューセッツ州メドフォードにあるタフツ大学の認知神経科学者アニルド・パテル(Aniruddh Patel)氏。

 しかし、音楽に対する人間の強い好みがどの程度根深いものであるのかはまだわかっていない。単に音をまねる能力の延長であるとする説もあれば、チャールズ・ダーウィンが唱えたように、あらゆる動物の神経系は配線が似ており、その結果としてリズム感も共通であるとの見方もある。

 パテル氏は2009年、スノーボールと名付けられたキバタン(大型のオウム)がバックストリート・ボーイズの曲「Everybody」に合わせて踊る様子を撮影したビデオへのリンクを受け取った。

 同氏はスノーボールの飼い主に連絡し、このキバタンに実験を行う許可を得た。実験は、スノーボールがカメラに写っていない場所にいる人間をまねていただけなのか、本当にリズムをとっていたのかを調べるものだ。

 その結果、スノーボールはパテル氏が音楽を速めたり遅めたりするのに合わせて踊りを調節できることがわかった。
この柔軟性こそ、ヒトのようにメロディーを追う能力の有無を知る鍵だとパテル氏は説明する。

 以来、柔軟性の程度こそ小さいが、ボノボやチンパンジーも同様の能力を持つことが明らかとなっている。
カリフォルニア大学サンタクルーズ校(UCSC)で飼育されているアシカは、アース・ウインド・アンド・ファイアーの「Boogid Wonderland」に合わせて上手に頭を振る。

 ヒトと動物におけるリズムや音楽の認知について、パテル氏に話を聞いた。

◆動物がリズムをとる能力はいつから研究されているのですか?

 生物学の世界では、特定の生物における同調行動に長い間関心が向けられてきました。

 しかし、音楽のリズムに対する動物の感受性や、ヒトのように聴覚的なリズムに極めて柔軟に同調できる能力、つまり音楽のリズムを抽出して体の動きを遅めたり速めたりできる能力について研究されるようになったのは、最近になってからです。

 こういった能力を持つヒト以外の生物に関する最初の論文は、私が2009年に発表したスノーボールに関するものでした。

◆同様の能力を持つ動物はほかにいますか?

 聴覚的なリズムに対する感受性やリズムに同調して動く能力があるだけでなく、それをヒトのように異なる広範囲のテンポでできるということになると、今のところはオウムとアシカのみです。
アシカについては(UCSCの)ピーター・クック(Peter Cook)氏が明らかにしています。

 一部のゾウができることを示す映像もありますが、確実とは言えません。

>>2に続く

4

National Geographic News
February 24, 2014
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140224001

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