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病原菌

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1: 伊勢うどんφ ★ 2014/03/05(水) 20:58:21.64 ID:???
 再生医療に使う細胞シートを自動制御で作製する装置を、東京女子医大などのチームが開発した。

 人の手を介さないため、病原菌などの感染のリスクを下げられ、生産コストの削減につながると期待される。
4日から京都市で始まる日本再生医療学会で発表する。

 同大は、大阪大などと協力し、培養してシート状に加工した細胞を、重症心不全や角膜が傷ついた患者の心臓、角膜に移植して治療する再生医療を進めている。
これまでは、複数の無菌室を使って、手作業で細胞を培養し、シート状に加工しなければならなかった。

 自動生産装置は、アーム型のロボットの周りを、大型冷蔵庫大の計6個のボックスが取り囲む構造。各ボックスは、
〈1〉細胞を分離する
〈2〉細胞を培養する
〈3〉シート状に加工する
〈4〉細胞シートを重ねて組織を作る
――などの役割を担う。
中央のロボットが、各ボックスから細胞を出し入れし、組織の作製を進める。

 研究チームは、ブタの筋肉から必要な細胞を取り出し、シート状に変えて、ブタの心臓に移植する動物実験に成功した。
東京女子医大の清水達也教授は「企業と協力しながら、装置を拡張させ、産業化を図っていきたい」と話している。

(2014年3月3日 読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=93896

細胞シートの生産自動化…再生医療のコスト削減に期待の続きを読む

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1: 白夜φ ★ 2014/01/16(木) 23:50:03.54 ID:???
【 2014年1月14日 養殖エビの病原菌ゲノムを解読 】

東京海洋大学大学院の近藤秀裕准教授や廣野育生教授らの研究グループは、東南アジアやメキシコなどで問題となっている養殖エビの感染症の病原菌「腸炎ビブリオ」のゲノム(全遺伝情報)を解読し、特徴的な遺伝子群の存在を明らかにした。
これを基に迅速な診断法が開発されれば、病原菌を養殖池から排除する方法の確立や、早期発見による被害低減などにつながるという。

クルマエビ類のエビ養殖事業は、東南アジア地域の主要輸出産業となっている。
その中心となる種類が、メキシコ沿岸などの東太平洋を原産地とするバナメイエビだが、近年は細菌やウイルスによる感染症が多発し、現地の養殖事業や日本のマーケットにも大きな影響が出ている。

エビの感染症としては、稚エビに発生し100%が死ぬという「早期死亡症候群」(EMS:Early Mortality Syndrome)が知られ、2009年に中国で最初に報告されて以来、ベトナムやタイ、マレーシア、13年にはメキシコでも発生が報告された。
EMSには特に、稚エビの「肝すい臓」が白色化して壊死する症状もあることから「急性肝すい臓壊死病」
(AHPND:Acute Hepatopancreatic Necrosis Disease)とも呼ばれ、その原因が「腸炎ビブリオ」であることを、米国アリゾナ大学の研究者たちが13年7月に明らかにした。

腸炎ビブリオは食中毒の原因菌でもあるが、養殖エビから分離された腸炎ビブリオはヒトの食中毒細菌とはタイプが異なる。
エビ養殖場には非病原性の腸炎ビブリオも普通に生息することから、病原性細菌の高感度な診断法の確立や、普通の腸炎ビブリオが病原性をもつようになる仕組みの解明などが急務だった。

研究グループはタイ水産局と同国カセサート大学と共同で、EMS/AHPNDの病原性をもつ菌株と非病原性の菌株のゲノム比較分析を行い、病原性の菌株だけに特異的に存在する遺伝子群を明らかにした。
見つけた遺伝子群は、ヒトの病原菌も含めた、これまでの腸炎ビブリオでは報告されていないものだという。

研究グループは、この特異的な遺伝子領域をターゲットにする迅速診断法の開発に取り組み、その有効性をタイ国内で検証中だ。病原性の因子を特定できれば、病原菌のみを防除し、EMS/AHPNDを未然に防ぐことも可能になると期待される。

この研究成果は、科学技術振興機構(JST)と国際協力機構(JICA)の連携事業「地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の「次世代の食糧安全保障のための養殖技術研究開発」 によって得られた。

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▽記事引用元 Science Portal 2014年1月14日配信記事
http://scienceportal.jp/news/daily/1401/1401141.html

「急性肝すい臓壊死病」(AHPND)の特徴的な症状、肝すい臓の白変を示すバナメイエビ(提供:科学技術振興機構)
http://scienceportal.jp/news/daily/1401/images/140114_img_org.jpg

▽関連リンク
科学技術振興機構
エビ養殖業に光明
エビの感染症(EMS/AHPND)の原因菌のゲノム解読に成功
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20140109/index.html#YOUGO1

【遺伝子】養殖エビの感染症原因菌のゲノム解読に成功/東京海洋大の続きを読む
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