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痕跡

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1: 白夜φ ★ 2014/01/09(木) 15:46:38.44 ID:???
T・レックスは何色?絶滅爬虫類の皮膚色素を特定、研究
2014年01月09日 15:11 発信地:パリ/フランス

【1月9日 AFP】ティラノサウルスの皮膚はいったい何色だったのか
――この謎を解明する手掛かりになる可能性を秘めた研究が、8日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。
絶滅した先史時代の海生爬虫(はちゅう)類3種の化石から、色素の痕跡を初めて発見したという。

想像画に描かれた大型肉食恐竜ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex、T・レックス)の皮膚の色は、暗灰色や濃緑色、土のような茶色、黄土色、明るい黄緑色などさまざまだ。
だが、スウェーデン・ルンド大学(Lund University)の研究チームによれば今回の発見によって、将来的にはT・レックスの皮膚の色を特定・再現できるかもしれないという。

「恐竜を含め、(絶滅した)爬虫類の色素の痕跡が見つかったのは今回が初めてだ」と、ルンド大のヨハン・リンドグレン(Johan Lindgren)氏はAFPの取材に語った。

リンドグレン氏らの研究チームは、5500万年前に生息したオサガメの祖先、8600万年前に生息していた肉食水生爬虫類モササウルス、約1億9000万年前に生存していたイルカに似た大型海生爬虫類の魚竜(イクチオサウルス)の3種について、化石の組織から取り出した分子を分析した。

サンプル組織はいずれもマイクロメートル単位の大きさで、色素か微生物の痕跡のどちらかであることが過去の研究で指摘されている。
研究チームは今回、徹底した顕微分析によって、この組織が皮膚色素の中でも最も一般的な「メラニン色素」だと突き止めた。

■メラニン色素の量から皮膚の色を推定

さらにチームは、皮膚の色の濃さとメラニン色素の量に密接な関係がある点に着目。
今回の3種の化石の皮膚はいずれも色素密度が非常に高かったことから、3種の生物はいずれも、現生種のオサガメのような「全体的に黒ずんだ色合い」の皮膚だったと結論付けた。

現生するオサガメの背中はほとんど黒に近い色の皮膚に覆われているが、研究チームは絶滅した海生爬虫類たちもオサガメ同様、黒っぽい皮膚の色によって海面に浮かび上がったときに日光を浴びて素早く温まることが可能だったのではないかと指摘している。
また、イクチオサウルスについては現在の大型海生生物と異なり、背中だけでなく腹の部分も濃い色合いだったのではないかという。

1993年に映画『ジュラシック・パーク(Jurassic Park)』をきっかけの1つとして生物学・古生物学の研究を始めたというリンドグレン氏は、「素晴らしい発見だ。20年前には、数百年も昔に絶滅した生物の生物学的痕跡を見つけられるなんて夢にも思わなかった」と述べている。(c)AFP/Mariette LE ROUX


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▽記事引用元 AFPBBNews 2014年01月09日 15:11配信記事
http://www.afpbb.com/articles/-/3006204?ctm_campaign=txt_topics
http://www.afpbb.com/articles/-/3006204?page=2

▽関連リンク
Nature (2014) doi:10.1038/nature12899
Received 09 October 2013 Accepted 22 November 2013 Published online 08 January 2014
Skin pigmentation provides evidence of convergent melanism in extinct marine reptiles
http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/abs/nature12899.html

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1: 白夜φ ★ 2014/01/05(日) 21:50:35.48 ID:???
2013.12.18 WED  5,300年前の中国遺跡で「飼いネコ」を発見

ネコが人間に飼われるようになったプロセスを示す最古の証拠とされるものが、中国で見つかった。
老齢になるまで人間がエサを与えていたネコもいたようだ。

ネコと人間の結びつきを示す最古の記録は、地中海のキプロス島で見つかっている。
キプロスで約9,500年前、幼いヤマネコが人間と一緒に埋葬されていたのだ。
また、エジプトの芸術作品やネコのミイラから、4,000年前までにはネコが人間の大事なペットになっていたことがわかっている。
しかし、それがどのように行われていたかを示す直接的な証拠はこれまでなかった。

「特にネコのような、単独で行動し、遺跡で発見されるのが極めてまれな動物については、人間に飼われるようになったプロセスを明らかにすることがこれまではできなかった」と、ワシントン大学の研究者フィオーナ・マーシャルは語る。
同氏は、このほど中国中央部の遺跡である泉湖村(Quanhucun)で、その過程を示す証拠を見つけたと発表した研究チームのひとりだ。

マーシャル氏が中国科学院のヤオウー・フーらとともに『PNAS』に発表した論文によると、泉湖村では、約6,000年前から人間が定住していた。
考古学者らはここで、住居や貯蔵穴、陶器、そして植物や動物などの痕跡を発見した。
動物は、ネコやイヌ、シカなどだった。

骨の中の同位体から、その骨がどのくらい前のものであるかがわかる。
さらに、炭素と窒素の同位体の割合から、その動物の食生活がわかる。

見つかった骨は約5,300年前のものだった。
そして、食生活の分析から、イヌ、ブタ、およびネズミはもっぱら穀類を食べており、ネコは、穀類を食べる動物を狩っていたことがわかった(おそらくネズミだろう)。
遺跡の発掘では、ネズミが貯蔵穴の近くに住んでいたことがわかった。
これは、農民がネズミ問題を抱えていたということであり、その問題には、ネコたちが役に立ったかもしれない。

狩りよりも穀類で栄養を得ていたことを示すネコの骨も見つかっている。
これは、人間がネコに餌を与えていたと考えることができる。また、老齢まで生き延びたネコの骨も見つかっている。
これもまた、人間がネコの世話をしていて、だから野生のネコよりも長く生きたということを示すと見られる。

現在のネコは、基本的にリビアヤマネコ(学名:Felis silvestris lybica)の子孫だとされている。
しかし、泉湖村のネコについては、血統を突き止められるだけのDNAを見つけることができなかったため、彼らがこの血統に属していたという確信は得られていない。

※米英独等の国際チームによる2007年の研究では、世界のイエネコ計979匹をサンプルとしたミトコンドリアDNAの解析結果により、イエネコの祖先は約13万1,000年前に中東の砂漠などに生息していたリビアヤマネコだとされた。
現在のリビアヤマネコは、アフリカ北部、中近東、アラル海までの西アジアに生息している。

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▽記事引用元 WIRED 2013.12.18 WED配信記事
http://wired.jp/2013/12/18/earliest-evidence-of-cat-domestication-found-in-china/

▽関連リンク
PNAS
Earliest evidence for commensal processes of cat domestication
http://www.pnas.org/content/early/2013/12/12/1311439110.abstract

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